兵庫県と国体
第1回の国体が、昭和21年、京阪神地方を中心に開催され、兵庫県においても西宮球場で開会式が挙行されるなど、敗戦にうちひしがれた県民に明るい話題を提供しました。
兵庫県での2回目の国体となる第11回大会は、昭和31年、地方財政が悪化する中、財政節減のモデル大会として全国から注目を集めながら開催され、兵庫県は天皇杯(男女総合)5位という優秀な成績を残しました。
この大会における兵庫県選手の活躍は、戦後の荒廃からの復興期にあって、県民に限りない誇りと励みを与え、スポーツの振興はもとより、県勢発展の大きな活力となりました。
そして、50年後の平成18年、兵庫県における3回目の国体が、震災から新しく生まれかわった兵庫の姿を全国に披露する絶好の機会として、復興にご支援いただいた方々や選手たちとの出会いの場として心に残る国体となることをめざして開催され、兵庫県に初の天皇杯・皇后杯をもたらすなど、大きな成果をあげることができました。
兵庫国体はこんな国体
愛称
県民に親しまれている県花「のじぎく」は、一つひとつの花弁は小さく清楚ですが、群生する姿はとても華やかです。
兵庫国体に集う人々が、みな全力を発揮し、「のじぎく」のように共に美しく輝くように願いを込めています。
スローガン
阪神・淡路大震災で未曾有の被害を受けた兵庫県に対して、全国から寄せられた温かいご支援に感謝の意を表する機会とするとともに、震災から学んだ「人と人との絆」を大切にした新たな出会いと交流の場となることを願っています。
シンボルマーク
兵庫のイニシャル“H”をモチーフに、国体に集う選手達の躍動する姿と、国体を力強く支える人々のいきいきした姿をシンボライズしています。
兵庫の豊かな自然を、大地の「緑」、空と海の「青」で、人々の喜びと感動を「赤」で表現しています。
マスコット
明るく元気な癒し系マスコット「はばタン」は阪神・淡路大震災から復興する兵庫の姿を象徴した羽ばたくフェニックス(不死鳥)をデザインしています。
これらは広く県民のみなさんからアイデアをいただくために公募し、寄せられた愛称 17,570点、スローガン 16,706点、シンボルマーク 2,233点、マスコットデザイン 3,069点、マスコット愛称 24,143点の中から決定しました。
のじぎく兵庫国体の基本目標
競技会に選手(する)や観客(みる)としての参加、さらには大会の運営にボランティア(ささえる)として参加するなど、様々な形で県民が参加できる国体をめざしました。
のじぎく兵庫国体の取組
震災復興支援への感謝を表す国体
震災からの復興にご支援いただいた国内外の方々に元気な兵庫の姿を披露するともに感謝の気持ちを込めて、全国から集う人々を温かくお迎えしました。
県民総参加の国体
震災当時多くの支援の中から生まれたボランタリー活動を生かし、県民一人ひとりが創る国体をめざしました。
また県内全市町で、正式競技のほか幅広い年齢層の人々が参加できるスポーツや関連行事を開催しました。
簡素な中にも活発で充実した国体
夏季・秋季大会開催の一本化をはじめ、既存施設・県外施設を活用するなど様々な工夫をすることにより、簡素化を図るとともに、盛り上がりのある活発で充実した国体をめざしました。
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